永遠(とわ)に果てぬ愛
さも当然のように、オレの服を引っ張っていた深町を引き離す。
そして、最後にオレを睨みつけることを忘れなかった。
「宝来は、徹底的にやるんだ」
深町の表情が、鋭いものに変わった。
「やるだろうな。自分のモノだって、言い張っているんだから」
そんな想い、頭から砕いてやりたい。
オレは1度だって、アレのモノになった覚えはねぇ。
「和奏を傷つけるヤツは、女でも許さない」
低い声で言う深町は、迫力がある。
イイ味方がいるなぁと本気で思う。
「だけど、最初に宝来との婚約を破棄していれば、ここまでのことはなかったはずだけど」
怒りの矛先は、急にオレに向いた。