永遠(とわ)に果てぬ愛
「どちらにせよ、オレの両親もアレを嫌っているから」
「はあ?だったら何で婚約者になんてんの?」
オレの言葉に、また睨まれる。
「オレもその辺、詳しくは知らねぇ。
でも確か、アレの親が無理言ったはず。娘の希望を叶えるために」
「希望……宝来って、そんな昔から天羽が好きなの?」
意外そうに言った。
あんなお嬢様が一途ってことが意外だったらしい。
「見た限り、小学生の時からずっとだよ。パーティとかで怜央とばかり話していたし」
オレの代わりに、直輝が答えた。
「こんなヤツのどこがいいんだろう?」
「アレはたぶん、顔で決めているよ。自慢出来るヤツが欲しかったんだろうね」