永遠(とわ)に果てぬ愛
「顔か。性格知っていたら好きにならないか。こんなねちっこいヤツ」
「おいっ」
2人で好き勝手、言いたい放題している。
オレが睨んだところで、やめる訳がないけど。
確かにねちっこいのは認めるけど、それは和奏限定。
それ以外はどうでもいいから。
「ねぇ、高校で和奏と再会しなかったら、宝来とそのまま結婚した?」
深町が意外なことを聞いてきた。
嫌いなのに、そんな訳がない。
「ありえねぇから。だいたい、和奏と再会しないなんてないから」
「そうかもしれないけど、和奏の家の事情だって……まさかっ」
何かに気づいたらしく、オレを見る。
その目は、見開かれていた。