永遠(とわ)に果てぬ愛
「正式に結婚したら、アイツクビにしよう」
楽しそうに言うけど、結婚はしない。
それに、アンタにそんな権限はない。
「ちょっと怜央ってば、何恥ずかしがってんの?話してよ」
オレの腕を掴み、ぶんぶん振る。
この状況でもポジティブ発言出来るってすげぇな。
とりあえず、掴まれたままが嫌だから、振りほどいた。
「アンタ、いつまでついて来んの?」
気づけば、オレの家の前。
1人で話しながら、ここまでついて来た。
完全なストーカーだ。
「え?今日は、怜央んちでごちそうになろうと思って」
コイツ、何言ってんの?
家の中に入れる訳ないじゃん。