永遠(とわ)に果てぬ愛
「……二股?」
怪訝そうな表情をして和奏が言う。
「悠真くんと付き合えば、あなたの傷つく顔が見られるからね」
勝ち誇ったように言う。
それだけのために悠真を利用していたんじゃあ、あとが怖いな。
「最低……」
怪訝そうな表情のまま、声だけ少し低くなっている。
そんな和奏を見ていたら、いつの間にかアレが近寄ってきていた。
「そろそろ返してもらうわよ。あたしの、正式な婚約者なんだから」
和奏の耳元で呟いていたけど、丸聞こえだった。