永遠(とわ)に果てぬ愛



その勘違い発言には、思わず噴出しそうになった。


いつから正式になったのだろうか。

両家で契約した訳ではない。

ただの口約束。

オレにとっては、仮以下である。

本物は、アンタの目の前にいる方なのに。


アレの言葉に俯いたまま、和奏は家へ入って行った。



「あ、おいっ」



和奏に声をかけるけど、振り向きもしない。

仕方なく、オレも家に入った。


わざと聞こえるようにだろうか。

アレは、高らかに笑っていた。




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