永遠(とわ)に果てぬ愛
まさか、忘れられたとは思わなかった。
事故だから、仕方ないこと。
だけど、こんなことになるとは。
それを知ってからは、彼女に話しかけることもしなかった。
離れていた時間が長い分、今は傍にいれるだけで良かった。
彼女が誰を好きでも、最後は奪うと決めていたから。
そんな我慢の中、転機が訪れたのは高校3年生になって間もない時だった。
理由も分からず、彼女が1週間も学校を休んだ。
担任は、何も言わなかった。
深町に聞いても、分からなかった。
それどころか、連絡がつかないと言っていた。
心配だけど、オレには何も出来ない。
ただ、待っているしか出来ない。
「怜央、理由分かった」