永遠(とわ)に果てぬ愛



彼女がまだ休んでいる時だった。

オレの親友の八塚直輝が、いつもと表情を変えずに言った。



「何で、お前が分かったんだ?」


「あー、莉奈に聞いたからな」



直輝は、彼女の親友の深町とは幼なじみだった。



「知りたいんだろ?」



にやりと笑い、オレに言う。

その表情が、本当にムカつく。

だけど、知りたいからおとなしくしているしかない。



「どうやら、両親が相次いで亡くなって休んでいたらしい」


「病気とかじゃないんだ」



彼女自身に何かあった訳ではなくて、安心した。

1週間もだから、病気で入院したとか考えた。



「で、住むとこないんだって。
今、莉奈んちに泊まっている」




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