永遠(とわ)に果てぬ愛
そんなオレを見て、父さんは少し考えてから言った。
「分かった。それは、許可しよう。
ただし、宝来は解消しない。自分で手に入れて解消しろ」
それだけだ、と言われて話しは終わった。
父さんに許可をもらった以上、もうあとには引けない。
行動を起こすのみだ。
直輝に聞けば、彼女には弟もいるから、深町の家を出て暮らすのは難しいらしい。
それなら、好都合だ。
嫌々ながらも、条件をのんでくれる可能性は高い。
そのあと、1年の間に本気にさせればいい。
そう、考えていた。
「水城和奏、ちょっと話しがある」
昼休み、深町と話していた彼女に声をかけた。
そして、屋上に連れてきた。