永遠(とわ)に果てぬ愛
オレはもう、それにとやかくは言えない。
謝ることもしない。
悠真は、そんなことは望んでいないと思うから。
今は、心の中で謝っておく。
悠真の分まで、オレが幸せにすればいい。
もう少しなんだ。
もう少しで、あの女から手が離れる。
全てが終わるんだ。
そうしたら、ちゃんと言うから。
全て話すから。
それまで離れないよう、繋いでいる手に力を込めた。
「……怜央」
それに気づいたのか、黙っていた和奏が口を開いた。
「なに?」
「……手、離して欲しいんだけど」
和奏の方を見るオレに対して、和奏は俯いたまま言う。