永遠(とわ)に果てぬ愛
中から入れ、と声がしたとたん、緊張が走る。
「失礼します」
聡さんがドアを開けてオレを促し、中に入った。
ココは、会社のビルの最上階。
この階は、社長室しかないため、他に人がいることはない。
外に話しが漏れることはなかった。
「これが、集めたものだ」
ソファに座ったとたん、父が口を開く。
そして、書類を差し出した。
オレはそれを受け取り、1枚1枚めくってみる。
「最後が、待ち望んでいたモノだ」
最後の1枚をめくる時に、そう言われた。
心臓が高鳴る中、ゆっくりと一言一句漏らさないように読んでいく。
「コレをどうやって……」