永遠(とわ)に果てぬ愛
「莉奈の言っていることは本当だよ。最近、俺んとこいるし、和奏ちゃんが頼ってくることはないと思うけど」
「は!?」
イヤ、ちょっと待て。
気になるフレーズが……。
直輝のとこにいるって何?
「ちょっ、それは置いといてっ。和奏の居場所が先でしょっ」
そう言う深町の顔は、ほんのり赤くなっている。
直輝のヤツ、一体何をしたんだ?
気になるとこではあるけど、今は和奏が先だ。
「莉奈さんが知らないとなると……一体、どこへ行ったんだろう」
拓海も首を傾げる。
確かに、和奏が頼れるのは深町しかいないと思う。
大人は頼れないはずだ。
「とりあえず、学校へ行かない?もしかしたら、学校へ来ているかもしれないし」