永遠(とわ)に果てぬ愛



「そうかもしれないね。ここで、話していても仕方がないから行こう」



深町の言葉に、直輝も同意する。

オレもそれに頷く。

今は、そうするしかないから。



「怜央兄、何かあったら連絡下さい。僕も、心当たりを考えときます」



拓海がオレにそう言って、頭を下げた。

やっぱり、そうとう心配しているんだ。

昨日から携帯も繋がらないから、心配にもなるよな。



その後、拓海と別れて学校へ行った。

だけど、和奏は来ていなかった。

朝礼が始まっても姿を現さない。

朝礼後、深町が担任に聞くと、「風邪で休む」と連絡があったらしい。


そんな状態で、授業も身が入らなかった。

そんな中、ふとある人物を思い出した。

まっさかと思うけど、確認してみるだけしてみようと思った。




< 327 / 620 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop