永遠(とわ)に果てぬ愛
「そうかもしれないね。ここで、話していても仕方がないから行こう」
深町の言葉に、直輝も同意する。
オレもそれに頷く。
今は、そうするしかないから。
「怜央兄、何かあったら連絡下さい。僕も、心当たりを考えときます」
拓海がオレにそう言って、頭を下げた。
やっぱり、そうとう心配しているんだ。
昨日から携帯も繋がらないから、心配にもなるよな。
その後、拓海と別れて学校へ行った。
だけど、和奏は来ていなかった。
朝礼が始まっても姿を現さない。
朝礼後、深町が担任に聞くと、「風邪で休む」と連絡があったらしい。
そんな状態で、授業も身が入らなかった。
そんな中、ふとある人物を思い出した。
まっさかと思うけど、確認してみるだけしてみようと思った。