永遠(とわ)に果てぬ愛
「いたっ」
昼休憩に、その人物を探しまくった。
教室にはいなくて、誰に聞いても分からなかったから、走り回った。
「僕に何か用ですか?怜央さん」
複雑そうな表情をして、オレに微笑みかける。
「悪いな、悠真。話したくないかもしれねぇけど、緊急事態なんだ」
落ち着くまで話すつもりはなかった。
だけど、好きな相手である悠真なら、頼る可能性もあると思ったんだ。
「何かあったのか?」
オレの様子を感じ取ってか、悠真も真剣な表情になる。
「和奏がいなくなったんだ」
「いなくなった?」
いなくなったことを告げ、昨日あったことを話した。