永遠(とわ)に果てぬ愛



拓海の説明で、ようやく納得がいった。



「両親の思い出の場所か。なら、可能性はありそうだな」



行く価値はある。

けれど、明日オレは行けない。

大切な会議がある。

オレは、抜けることが出来ない。



「怜央兄は行けないでしょ。僕と莉奈さん、直輝さんで行くから」



状況を把握している拓海はそう言う。

確かに、そうしてもらうしかないな。

理央には、別のことを頼んでいるし。



「じゃあ、頼んだ。オレは、あっちを片付けているから」



その言葉に、拓海も力強く頷く。

全ては明日。

そこで決まる。

和奏がいる確証はないけど、明日で全てが終わる気がしたんだ。




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