永遠(とわ)に果てぬ愛
「まだ分かっていないの?あなたは、怜央にいいように利用されて捨てられるだけ。邪魔以外、何者でもないわ」
はっきり言う彼女の言葉は、頭の中で繰り返されている。
私は、このままでいても捨てられるのか。
好きになるだけならしといて、ゴミみたいに捨てるのだろうか。
「怜央が今、会社でバタバタしているのは、あたしとの結婚発表のためよ」
「えっ……?」
彼女の言葉に驚いて彼女を見ると、勝ち誇ったような顔をしている。
「さっき電話がかかってきた時、あたしを見ていたからね。
あと半年で卒業だから、そんな時期なのよ」
少し頬を赤くして、嬉しそうに言う。
ああ、だから焦ったような、緊張しているような声だったのか。
私はもう、手に入れることも、この想いを伝えることも出来ないんだ。