永遠(とわ)に果てぬ愛



「だから、あなたは早く出て行ってね。
庶民だから、お金がないんでしょう?仕方がないから、コレあげる。手切れ金ね」



笑いながら分厚い封筒を差し出した。



「……あんたは、何でもお金で解決するんだね。自分で稼いだ金でもないくせに」


「あら、コレはパパがあたしのために稼いでくれたお金よ?」



睨みつけるように言う私に、当然のように返す彼女。

考え方がおかしい。

お金を稼ぐことは本当に大変なことだ。

それを、好き勝手使うなんてバカげている。

あんたのためにって、使い方が間違っている。



「強がったって、結局はお金でしょう?ここにいるのだって、怜央のお金目当てでしょう?」


「違うっ!お金目当てでこんなところにいる訳じゃないっ」



つい、大声で反論してしまった。




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