永遠(とわ)に果てぬ愛
「じゃあ、すみません。お言葉に甘えさせていただきます」
「何かあれば、すぐにおっしゃって下さい。
あ、申し遅れました。私、支配人の古沢と申します」
あ、支配人だったのか。
だから、ある程度は無理がきいたのだろうか。
結局、私は言葉に甘えて泊まらせてもらった。
それも、特別な部屋に。
両親がよく泊まっていた部屋らしい。
部屋に入ってほっとしたとたん、寂しさに襲われた。
携帯は、電源を落としてある。
誰とも連絡を取るつもりはない。
莉奈には悪いと思うけど、連絡なんて出来る訳がない。
莉奈に連絡すれば、すぐに怜央の耳に入るから。
だけど、最近1人でいることがなかったからか、泣きそうになってしまう。
それだけ、いろんなことがありすぎたんだ。