永遠(とわ)に果てぬ愛
……たぶん、大丈夫。
恋が叶おうが叶うまいが、もう私は後悔しないと思う。
彼の言葉を信じていけばいいだけだから。
「じゃあ、行こうか」
荷物を持ち、莉奈と一緒に部屋を出る。
フロントまで降りると、拓海と八塚くんと一緒に支配人がいた。
「もう、大丈夫ですね」
何も知らないはずなのに、全てお見通しのように言われる。
ここにも、心配してくれた人がいたんだ。
そう思うと、嬉しくて心が温かくなった。
「はい。お世話になりました」
「また、いつでもいらっしゃって下さい。次は、みなさまで」
支配人の優しい笑顔に、私は力強く頷く。
そして、4人でホテルを出て怜央の家に向かった。