永遠(とわ)に果てぬ愛
*怜央side
朝、拓海たちを見送ったあと、スーツに着替えた。
普段は制服で行くんだけど、気合を入れるためにもスーツにした。
本当は、オレも和奏の元へ行きたかった。
だけど、今日の会議だけは抜けることが出来なかった。
全ては和奏のためだから。
帰って来ると信じて、オレは会議に出る。
「おはようございます」
会社に着いて、直接社長室へ行った。
そこには、社長である父と聡さんがいた。
その2人がいるのは分かっていたことだけど、なぜかオレを見て驚いている。
「怜央っ、何でここにいるんだ」
焦っているような、戸惑っているような声で父が言う。
「えっ、何でって、今日は大事な会議ですよね?」
オレは、日にちを間違えたのかと思って聞き返す。