永遠(とわ)に果てぬ愛
「え?な、なんなんだ、君たちは」
何も分かっていない宝来は、動揺が隠し切れない。
「どうぞ、連れて行ってください。あとは、そちらでお願いします」
父が2人に頭を下げながら言った。
その姿に驚く宝来は、父と2人組を交互に見ている。
周りも2人組が何者か分からなくて、少しざわついている。
「あんた、気づいてねぇようだから教えてやるよ。その2人、警察の人」
オレの言葉を合図にするかのように、2人は警察手帳を見せる。
とたんにまた、宝来の血の気が引いた。
「ちょ、ちょっと待ってくれよっ」
「パパ!?」
抵抗もむなしく、宝来は連れて行かれた。
それを見て、あの女がオレに近寄ってくる。