永遠(とわ)に果てぬ愛
「怜央っ、助けてよっ。
婚約者なんだから、パパを助けてくれるよね?」
予想のはるか上を行くバカだな。
そもそも、悪事を暴いたのはオレらなのに、助ける訳ねぇじゃん。
「あんた、話し聞いていた?婚約は解消。そんな約束すら無効だね。前科持ちのヤツの娘なんていらねぇし」
今まで以上に、冷たく言い放った。
それでも、コイツは離れようとしない。
「嘘だよね?パパのことも、あたしのことも……。嘘なんだよね?」
「はっきり言ってやるよ。オレ、あんたのこと大嫌いだから」
現実を受け入れないコイツに、はっきり言った。
そしたら、ようやく掴んでいた手を離し、その場へ座り込んだ。
おとなしくなったのを確認して、みんなに向き直る。