永遠(とわ)に果てぬ愛



自慢げに話す御崎には呆れてしまう。

何を調子のいいことを言っているんだと、吐き気すら感じる。

結局、コイツも和奏を利用するんだろう。



「何を勘違いしている?アンタは、和奏を捨てているんだ。アンタの孫なんかじゃない。和奏の後見人は別にいる。アンタとは何の関係もない」


「え、イヤ、捨てたなんて……」



冷たく言い放つオレに、なんとか言い訳をしようとしている。

バカな男だ。



「和奏の両親を勘当し、まだ未成年の和奏を家から追い出した。
コレを捨てるとは言わず、なんて言うんだ?」


「そ、それは……」


「御崎さんまでそんなことを……」



オレの言葉にたじたじになっている御崎を、周りは驚きながら見ている。

非情な人だと映っているのだろう。




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