永遠(とわ)に果てぬ愛
オレが家に帰って1時間後、家のドアが開く音がした。
「ただいまーって、怜央兄、そんなところで待っていなくても」
玄関で待っていたオレに、1番最初に入って来た拓海が驚きながらも呆れている。
「まぁ、気持ちは分かるけどさ。
姉さん、何やっているの?」
拓海から目線を後ろへずらすと、和奏は深町の後ろに隠れていた。
「ちょっと和奏、隠れていないで家に入りなよ。天羽、待っているよ?」
そう深町が言うと、深町の後ろから少しだけ顔を出してオレを見る。
その様子が可愛い。
今すぐ抱きしめたい衝動にかられたけど、ここはグッと我慢した。
そして、両手を広げて待った。
「おいで」
出来るだけ優しく言った。