永遠(とわ)に果てぬ愛
そんなオレの様子に驚いている和奏は、なぜだか焦るようにオロオロしている。
そして、深町に耳元で何かを言われ、顔を赤くしている。
それでも、その場を動こうとしない。
オレも、辛抱強く待った。
「あーもう、めんどくさい。飛び込めっ」
「は?わぁっ」
何を思ったのか、深町は和奏の後ろへ回ると、思いっきり背中を押した。
それによって、和奏はオレの腕の中におさまる。
そして、ギュッと抱きしめる。
久しぶりの和奏の温もりに、ほっと安心する。
「お帰り」
耳元でそう言うと、一瞬のうちに顔が赤くなる。
だけど、何も言わない。
少し不安になりながらも、嫌がられもしないので抱きしめたままでいた。
そのうち、弱々しくオレの服を掴んでいるのに気づいた。