永遠(とわ)に果てぬ愛
「私……邪魔じゃない?ここにいてもいい?」
消え入りそうなほど小さな声で呟いた。
どれだけ不安にさせていたんだろう。
煽ったのは、あの女だ。
けど、オレがはっきりしていなかったせいもある。
少しだけ、抱きしめる手に力を込める。
「もう、何も心配はいらない。和奏だけだから。ここにいてくれないと困る」
そう言うと、オレの服を掴んでいた手に力が入った。
少しだけ埋めていた顔を上げ、上目遣いでオレを見る。
「ただいま」
笑顔と共に吐き出された言葉に、オレは我慢ができなくなり唇を塞ぐ。
まだ3人が一緒にいるはずなのに、そんなこと構っている余裕はなかった。
「ちょ…んっ……」
何か言おうとする和奏に、そんな隙もあたえないほどキスをする。
もう止まらない。邪魔するヤツもいない。邪魔させるつもりもない。
これからは、本気で堕としにかかる。
和奏の心を手に入れるために。