永遠(とわ)に果てぬ愛



私自身、よく分からない。

何かが頭の中をかすめたような……。



「それよりも、働かなくていいじゃん。結婚して、天羽の家に入ればさ」


「だから、偉そうに言っているけど、自分では何もやっていないよね?……あれ?」



また止まった。

イヤ、さっきよりも鮮明になっている記憶が、今の言葉とシンクロする。



「それは、パパが頑張っているだけ。自分では何もやっていないよ。そんなので偉そうに言わないで……」



呟くように、頭の中に流れている言葉を口にする。

それと一緒に、映像も流れる。

4人ぐらいの子供たちの中で、そんな言葉が流れている。



「和奏……?」



なんとも複雑な表情で私を見ている。




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