永遠(とわ)に果てぬ愛
「本当は、深町や直輝もいた方がいいけど。
まぁ、仕方ねぇな。こんな時間に呼び出す訳にもいかねぇから」
なんだかんだ話して、もう12時が近くなっている。
明日休みだとはいえ、2人を呼び出す訳にもいかない時間だ。
「オレの分かる範囲で話すよ」
優しく微笑んで、怜央は立ち上がる。
何を言われるのか不安にもなるけど、怜央の表情に安心出来る。
悪いことではないと言われている気がする。
リビングを出て少ししてから、また戻ってきた。
手に何かを持って。
そして、私の隣に座ると、また手を握ってきた。
それは、今の私にとっては何よりも安心出来る温もりだった。