永遠(とわ)に果てぬ愛
*怜央side
『アンタ、迫っているくせに告白していないってどういうこと!?』
直輝からの電話で、和奏が就職するらしいけど悩んでいるって話しをしていたはずなのに、いつの間にか電話の相手が深町に代わっている。
しかも、凄い勢いで怒っている。
「当たり前だろう?あの女の存在があるから、言葉になんか出来ねぇって」
『だったら、迫るのも耐えろよっ』
「それは無理」
深町の言葉に、オレは即答する。
これでも、我慢している方だと思う。
一緒のベッドに寝て何もしていないなんて、オレの理性を褒めて欲しい。
キスぐらいは許して欲しい。
あ、それ以上のことも少しだけしたんだ。
電話の向こうでは、なぜかため息が聞こえる。
『アタシがこんなこと言うのはダメなんだと思う。けど、じれったいから。
和奏、結婚はアンタの気まぐれ発言だと思っている』