永遠(とわ)に果てぬ愛
「そう。まぁ、直輝の幼なじみでもあるから、元々深町の家族も知っていたし」
「え?そうなの?」
深町は腐れ縁だと言っただけで、それ以上は何も言っていないんだ。
少しの情報でも思い出す可能性があるからだろうか。
それなら、今の状況は深町にとっても予想外のことだろう。
「だけど、何で私はそれを覚えていないの?写真とかもないし」
「ああ、写真」
それで思い出した。
見せるために持って来たんだ。
「これが、オレら4人だよ。和奏もいる、5歳ぐらいだな」
フォトブックを開いて、4人が写っている写真を指差す。
和奏はそれを手に取り、まじまじと見つめている。
「これだよっ。さっき頭のなかに流れた映像っ」
「映像?」