永遠(とわ)に果てぬ愛
「うん。さっきのセリフと一緒に、この4人でいるシーンが浮かんだの」
どうやら、セリフだけじゃなかったらしい。
ほぼ、記憶が戻っているんだ。
「ちなみに、これがオレと和奏の家族の写真だな」
「……お母さん、お父さん……」
懐かしそうに、その写真を見つめている。
「それで和奏、小さい頃に事故にあったことない?」
「え?いきなり何?事故?」
怪訝そうな表情をしたあと、うーんと考えている。
しばらくして、急に手をパンと叩いた。
「思い出したっ」
急なことで、オレが驚いてしまう。