永遠(とわ)に果てぬ愛
「高校入ってからも、何度か咲希子さんたちには逢っていたよ。
ただ、2年の終わり頃からなかなか行けなくなって。亡くなったのも知らなかった。直輝経由で深町から聞いたぐらいだ。御崎は、親戚のみで葬儀をしたみたいだな」
「だからか、嫌味を言うヤツらばっかりいたんだ」
どうも、御崎の話しになると、表情が変わる。
負けず嫌いが表に出てしまうようで、目つきが鋭くなってしまう。
まぁ、上に媚を売るしか能がないヤツだから。
和奏が嫌うのも分かる。
「とりあえず、今日はここまでにしよう。頭の中、整理出来ていないだろう?」
そう聞くと、少し遠慮がちにだけど頷いた。
「あ、でも、私をこの高校に入れた理由って何?」
そこは気になるところか。
だけど、ちゃんと言ってからじゃないと言えない。