永遠(とわ)に果てぬ愛
オレは、優しく和奏の頭を撫でながら言う。
「また言うよ。
今日は、頭の整理しな。深町に聞いてみてもいいし」
なぜか和奏は、少し頬を赤く染め頷く。
頭を撫でることは、照れることなんだろうか。
「えっと、じゃあ寝るね。おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
記憶に関しては、全て話したと思う。
あとは、深町の方からも聞くだろうし。
これでもう、弊害は何もない。
残るは、自分の気持ちに関することだけ。
本物の彼女に、本物の婚約者にするだけ。
オレの両親はもちろん、生前に咲希子さんと智さんには許可をもらっているから。
オレの全てを賭けて、和奏の心を手に入れるだけなんだ。