永遠(とわ)に果てぬ愛
contract.10☆アガってきた熱

*和奏side




怜央の話しが終わってベッドに入ったのが、2時半だった。

初めて聞くことばかりで、驚きの連発だった。

一気に話しを聞いたせいか、未だに頭は混乱している。

そのため、ベッドに入っても寝付けないでいる。


信じられないことがたくさんだった。

私の両親と知り合いだったこと、幼い時に怜央と逢っていたこと、私に失われた記憶があったこと。


事故がなかったら、ずっと4人で仲良かったのだろうか。

幼い時の怜央を覚えていないのは、少し残念でもある。


結局、その光景を思い出しただけで、全てを思い出した訳じゃなかった。

だから、さっきの怜央の話しもどことなく他人事のような気がしていた。


もちろん、信じていない訳ではない。

写真という証拠もあるのだから。

だけど、自分のこととは思えなかった。


怜央は気づいていただろうか。

これだけ話しても思い出せないって知ったら、呆れるかな。




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