永遠(とわ)に果てぬ愛
最初は、我慢しながら住んでいた。
怜央という人物なんて、知る必要もなかった。
その後は、いろんなことがありすぎた。
だから、そんな場合ではなかった。
じゃあ、今は?
落ち着きを取り戻した今、知るべきじゃないのだろうか。
たとえ伝えられなくても、好きなんだから。
「和奏ー!」
歩いていると、向こうから呼ぶ声が聞こえる。
待ち合わせ場所には、先に莉奈が着いていたみたいだ。
「ごめん、莉奈。待たせた?」
「んー、大丈夫。さぁ、行こう」
それから、少し歩いた場所にあるお店に入り、注文した。
休日の昼時とあって、お客さんがいっぱいだった。