永遠(とわ)に果てぬ愛



体の弱いお母さんに迷惑をかけていたかと思うと、心が痛む。



「まぁ、これが事故の真相。
本当はずっと言うつもりはなかったけど、一部でも記憶を思い出したなら。この年になれば、完全に壊れることはないと思うし、天羽も近くにいるし」


「莉奈……ごめんね?」



莉奈1人がずっと辛い想いをしてきたんだと思う。

そう思ったら、謝らずにはいられなかった。



「謝るのはなし。誰も悪くないから。
しいて言うなら、居眠りの車が悪いんだよ」



そう言ってのける莉奈は、昔から変わっていない。



「天羽との記憶は、だいたい合っていると思う。アタシが分かんない部分もあるけどさ」


「そっか」



2人に聞いたんだから、確かなことだ。




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