永遠(とわ)に果てぬ愛
「え、2人で?」
「2人でだよ?」
そう答えると、莉奈は何を思ったのか、急に私の腕を引っ張り歩き出す。
「ちょっと、莉奈?」
声をかけても、止まることはなかった。
仕方なく引っ張られたまま歩くと、近くの駅にあるトイレに入った。
そして、個室に押し込まれる。
「え?何で?」
慌てている私の荷物を奪い取り、莉奈がコーディネートした服の紙袋だけを持たされる。
「今すぐ、コレに着替えて」
「はぁ?」
「早く。10分で出ておいでよ」
「10分じゃ無理でしょ?」
「いいから。天羽、待っているんでしょ?」