永遠(とわ)に果てぬ愛
満面の笑みで答えられると、オレが照れてしまう。
それを隠すために、食事に手をつける。
なんか、緊張のしすぎで味が分からなくなっている気がする。
食事も終わり、最後にデザートとコーヒーが出てきた時、店長に小声で「もう下がっていい」と伝えた。
これで、邪魔するヤツはいない。
ゆっくり話しが出来る。
「それで和奏、深町に話しは聞けたのか?」
「え?あ、うん。事故の真相が聞けたよ」
そう言って、深町に聞いた話しをそのままオレに話してくれた。
暗くならないようにだろうか。
和奏は明るく言うけど、オレは手の震えが止まらない。
一歩間違えれば、和奏が死んでいたなんて信じたくなかった。
「ちょっと、怜央っ。そんなに深刻にならないでよっ」