永遠(とわ)に果てぬ愛
よっぽど酷い表情をしていたのだろうか。
慌てたように和奏が言う。
「小さい時にそういうことがあったけど、今生きているじゃん。それで、十分だよ」
笑顔で和奏が言う。
確かに、和奏の言う通りだ。
なんの後遺症もなく、普通の生活が出来ているから、それでいいんだ。
「和奏」
「ん?」
「……こっち来て、隣に座って」
4人用のテーブルの正面に座っていた和奏を、隣に呼び寄せる。
「え、何で?」
「何でも」
首を傾げながらも、和奏は隣に座った。
座った瞬間に、横から抱きしめた。