永遠(とわ)に果てぬ愛
「ちょっ、怜央!?」
「……ごめん、少しだけこうさせて」
目の前にいるんだけど、やっぱり肌を合わせた方が実感出来る。
和奏が生きているって、ここにいるって。
最初こそ驚いて抵抗していた和奏だけど、それでも離さないオレを見て諦めたらしい。
イヤ、諦めたとかじゃない。
力を抜いて、少しオレに体を預けている。
それに気づいたオレは、抱きしめる手に力を込めた。
「ねぇ……聞きたいことあるんだけど」
少し遠慮がちに和奏が言う。
「……なに?」
真剣な声が聞こえて、少し不安になる。
何を言われるのだろうか。
「昨日話していた中で、また教えてくれるって言った私を今の高校に入れた理由」