永遠(とわ)に果てぬ愛
抱きしめられたまま、和奏は話し出す。
「それと、祖父に私への接触を禁止した理由と、私と拓海を怜央の家に住まわせた理由。
コレを教えて欲しいです」
話しながら、和奏の手はオレの服を掴んでいた。
それは、微かに震えている気がする。
しかも、話していくうちにだんだん声が小さくなっていた。
色々考えすぎているのか。
オレのはっきりしない態度のせいで、不安を与えてしまっていたんだ。
「それ、根本的な理由は全部同じ」
「え?どういう意味?」
和奏が、少し顔を上げて聞く。
その瞳が揺れていて、今すぐ押し倒したくなる。
だけど、それは今じゃない。
今は、全てをはっきりと言わないといけないんだ。