永遠(とわ)に果てぬ愛
contract.11☆トワに果てぬ愛

*怜央side




想いが通じ合った日、和奏の初めてをもらった。

もう少しゆっくりしたかったけど、ホテルを取っている時点でヤル気満々だよな。

本当に、半年以上よく我慢したと思う。

そして、よく暴走しなかったなと。


ホテルから帰った日は、理央と拓海が待ち構えていた。

手を繋いでいたのと雰囲気で感じ取ったのか、理央はニヤニヤして、拓海はほっとしたような表情をしていた。



「もう、寝室は一緒だねぇ。あ、防音にした方がいいんじゃない?」



からかう理央に、和奏の顔は真っ赤になっている。



「まぁ、僕らもお年頃なんでほどほどにしてよ、兄貴」



ニヤニヤしながら、平然とそんなことを言う。

そんなことは分かっている。

家にいる以上は、我慢する。



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