永遠(とわ)に果てぬ愛
「結婚式には呼べよ。その時までには、俺も可愛い彼女作っとくから」
悠真なりのエールだろうか。
ありがたく受け取っておく。
それから3ヵ月後、雪がちらつく寒い中、和奏の誕生日がきた。
当初、2人で祝う予定だった。
なのに母さんが、
「もう娘のためだもん。盛大にやりましょう」
なんて言ったもんだから、大規模なパーティをすることになった。
しかも、いつの間にか名目は“婚約発表パーティ”になっている。
だから、仕事関係者を呼んでホールを貸しきっていた。
「ごめん、和奏。いつの間にかこんなことになっていて」
結局、パーティに行ったのは1度だけ。
だから、慣れていないのにいきなり主役はキツイだろう。
本当に申し訳なく思う。
「それは全然いいんだけど……緊張する。大勢の人がいる前でなんて、どうしたらいいか……」