永遠(とわ)に果てぬ愛



そんなことを言えば、また和奏の顔が真っ赤になる。

この辺にしとかないと、抑えがきかなくなる。

そう思い、和奏の手を引き歩き出した。



「あ、そういえば、越智くんと仲良かったの?」



歩きながら、和奏がそんなことを聞いてきた。



「だって、越智くんは怜央って呼んでいたし、怜央も悠真って呼んで……」


「オレ以外のヤツ、名前で呼ばないで」



和奏が言った悠真の名前に、すぐ反応してしまった。

これでは、嫉妬丸出しだ。



「それに、悠真のことならすぐに分かる。会場で紹介するから」



ちょっとのことなのに、ムカついて仕方がない。

相手が、元々和奏が好きだったヤツだからかもしれない。


そんなムカついているオレをよそに、和奏は手を放して腕を組んできた。




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