永遠(とわ)に果てぬ愛
*和奏side
好きな人の存在は大きいと実感した。
宝来乃愛が現れてあんなことがあって、体中が震えていた。
たぶん、あの子もただ怜央が好きなだけなんだろうけど、襲われるとは思っていなかった。
だけど、怜央が抱きしめてくれただけで震えは止まった。
そして、怜央のいてくれなきゃ困るって言葉で安心出来た。
そんな気持ちになれるのは好きな人だけ。
2度とないとは思わないけど、怜央を信じていればやっていける。
あと、今日もらったネックレスがあれば強くなれる。
麻薬のようなキスも、愛しているの言葉も、私を強くしてくれるんだ。
「わぁー、凄い……」
パーティ会場に入って唖然とする。
凄い人の数。
こんな中にいたら埋もれてしまいそう。
「大丈夫?母さんたちが次々と呼んだみたいで……」
呆れたように、隣で怜央がため息を吐く。