永遠(とわ)に果てぬ愛
「ん?そんなことねぇけど。普通だって」
「あのね。あれ以上アンタにマイク持たせていたら、和奏へのストレートな告白か独占じみたこと言ったでしょっ。それがあったから、おじさんがマイクを奪ったんだから」
「あー、和奏に手を出すなって言いそびれたな」
呆れたように言う莉奈に、しれっと返す怜央。
私たちが付き合い出してから、2人はずっとこんな感じだ。
イヤ、以前からずっとか。
聞いている私にとっては、2人のやり取りは恥ずかしい。
私がいないとこでやってほしいと思う。
「怜央さん、おめでとうございます」
そんな声と共に、数人の男性が集まってきた。
「みなさん、ありがとうございます」
それに、笑顔で返す。
大人の事情が見え隠れしないでもないけど。