永遠(とわ)に果てぬ愛
「越智さん。わざわざありがとうございます」
「いやいや。まさか、怜央くんが同級生を選ぶとは。
まぁ、こんなに可愛らしかったら仕方ないね」
越智さんと呼ばれた男性は、私に満面の笑みを向ける。
あれ?越智さん……?
「悠真も隅に置けないなぁ。あ、アイツは来なくて……」
「あー、悠真ならさっき逢いましたよ」
「そうか。アイツも拗ねているから」
え、悠真ってまさか……。
よく見れば、似ていると思う。目元とか特に。
「あ、和奏。こちら、越智常務。
話しから分かると思うけど、悠真の父親」
「はじめまして。悠真がお世話になっています」
「え、あ、水城和奏です。こちらこそ、お世話になっております」
怜央にさらりと紹介されて、慌てて頭を下げる。