永遠(とわ)に果てぬ愛



社内ではめったに逢えないし、コイツはうっとおしいし。

何回言っても諦めないし。

やっぱり、彼氏がいるって言った方がいいのかな。

だけど、言えば細かく聞いてくる気がするし。



「行きません」



いい加減、望みないんだから他の人にいってくれないかなぁ。



「えー、行こうよ。
たまにはさ、みんなで飲みに行かない?」



別の先輩がそんなことを言う。



「え、みんなでですか?」



それだったら行ってもいいかな。

怜央は今日も遅いし、連絡入れてあまり遅くならないように帰れば大丈夫かな。



「みんなで行くなら行きます」


「本当?
じゃー、いつものとこ行こう。みんなで騒げるから」



そう言って、急遽飲み会が決まった。

みんなが定時で終われるように、いつも以上に集中していた。

私も今日の仕事を上げながら、怜央に飲みがあるとメールしておいた。



「お疲れ様ー」



賑やかな居酒屋の個室で、コップを合わせる音が響く。

無事に飲み会の席に着いた。

みんなで来ると言うのは嘘ではなかったらしい。

だけど、油断は出来ない。

ここにいる人たちは、林さんの味方なのだから。




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