永遠(とわ)に果てぬ愛



「でも、水城さんってイケメンで騒がないよね?」



急に、こっちに話しが振られて驚いた。



「そうそう。和奏ちゃんって、俺にすら興味ないよね?」



ここぞとばかりに、林さんが話しに加わった。



「林さんぐらいイケメンに口説かれたら、コロッといきそうなのにぃー」



そう言うあなたの瞳は、キラキラしていますね。

隙あらば狙いますという目をしている。



「私は、イケメンに興味はありません。
好きな人を顔で選ぼうなんて思いませんから」


「それでこそ、和奏ちゃんだー」


「やめて下さい。セクハラです」



どさくさに紛れて、林さんが抱きつこうとした。

それを察して、私は体をどかす。

手を出して止めたところで、止まらないような気がしたから、私自身がよけた。



「つれないなぁ。
彼氏いないんだから、付き合ってみてもいいんじゃない?」


「そういう考えが嫌いなんです」



きっぱり言って、その場に立ち上がる。



「水城さん?どうしたの?」


「トイレに行って来ます」



そう言って、その場から逃げた。

トイレ行って、そのまま帰ろうかな。

もうそろそろ怜央も帰るだろうし。




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