永遠(とわ)に果てぬ愛
今は、朝の6時。
学校があるために起きたけど、こんな朝早くに誰だろう。
拓海かな、なんて思いながら扉を開ける。
「おはよう、和奏」
爽やかな笑顔と共に立っていたのは、この部屋を提供してくれた本人だった。
「よく眠れた?」
「え?あ、うん……」
なんとか返事をするけど、私は戸惑っていた。
だって、昨日言っていたことと違うから。
律儀に、ノックされるとは思わなかった。
「どうした?」
黙り込んでいる私を、覗き込むようにして見る。
って、顔近いっ。
そう思い顔を背けると、何かに気付いたらしく、ポンっと手を叩く。
そして、私の耳元に顔を近付けて言う。
「予告なしに入って欲しかった?」